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JMCナウ 2015年8月号JMC Now August

国土交通省訪問レポート


 2015年6月18日、秋月敬太理事長、小倉大造副理事長、岡部聡直前理事長と特別会員(OB)の野田博嗣先輩の4名で国土交通省自動車局を表敬訪問いたしました。
 今回の訪問が実現した経緯としましては、野田博嗣先輩が第30代の理事長だった2000年の近畿地区自動車青年協議会の合同例会において来賓でお越しいただいたのが現在の国土交通省自動車局 和迩健二次長でした。和迩次長は当時、近畿運輸局自動車技術安全部長という立場でしたが、2014年の4月1日より現在の自動車局次長に就任されました。残念ながら当日和迩次長はあまりお時間がなく、ゆっくりとお話することはできませんでしたが、技術政策課 島 雅之課長、技術政策課 池田博美課長補佐、技術企画室 久保田秀暢室長、独立行政法人交通安全環境研究所リコール技術検証部 山崎孝章部長とお話することができました。
 実はこの前日の6月17日に参議院で「道路運送車両法及び自動車検査独立行政法人法の一部を改正する法律案」が可決したばかりというタイミングで当日は一段落ムードが漂っていましたが、お話を伺うと前週などは帰宅するのも夜中になる日が続いていたとのことでした。
 この法案は簡単に言うと・・・、

1.図柄入りナンバープレートの実施
 現在も原付などでは実施されていますが、自動車のナンバーも地域振興などを目的に現在の画一的なものから図柄入りナンバーへの交換が可能になる  (具体例) 東京五輪特別仕様プレートなど

2.自動車検査独立行政法人及び独立行政法人交通安全環境研究所の統合
 今までは新車設計時の基準策定や新車審査及びリコールは独立行政法人交通安全環境研究所の管轄であり、車検審査は自動車検査独立法人の管轄でしたが、新技術の導入や不具合発見などへの迅速かつ確実な対応を実現するため、2法人を統合し独立行政法人自動車技術総合機構を設立する

3.リコールに係る装置メーカーへの対策強化
 最近の自動車は車種にかかわらず共通部品を使用していることが多いのでリコールが大規模化しているという問題に対応するため、現在、自動車メーカーのみが国土交通省に報告しているリコールを装置メーカーからも行うことでの迅速な対応の実現

 他にもいくつかの法案が盛り込まれていたのですが、いずれも近い将来に私たちの仕事に直接関係してくることばかりです。そして、その中枢に関わっている方々とお会いして、様々なお話をする機会が得られたことは自動車整備業に携わる立場として本当に有意義なことでした。このような体験ができたのもJMCに入っているからこそで、人と繋がることの大切さに改めて気づかされました。



 翌19日は東京国際展示場で第34回オートサービスショーがありました。
 大阪開催よりも規模が大きく、たくさんの興味深い工具や設備・技術を見ることができました。展示されているものの中でどれだけのものが実際に私たちの仕事に関係してくるのかはわかりませんが、技術の進歩を感じるような展示会でした。2日間を通して普段触れることのできない多くの体験ができました。
 国土交通省自動車局の構造や誰がどのようにして私たちの業務に関係するルールを作るのかということ、並びにそれらを作る人たちと私たちは役割が違うだけで目指すところは安全と発展であり、何も変わらないということに気づきました。私たちが、やるべきことをいかにして高い精度で行っていくかということがこの国の自動車業界の発展につながるのではないでしょうか。


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